便通異常
便秘、下痢、便秘と下痢を繰り返す、便が細い、便がスッキリ出ないなど、便の性状や排便の量および頻度が一定しないことを便通異常といいます。
便秘では、便が出にくい、便が硬くてウサギの糞のようになる、お腹が張るなどの症状があります。食生活やストレス、運動不足、薬の副作用など、便秘の原因はさまざまです。特に慢性的な便秘は進行大腸がんの一症状であり、大腸カメラによる精査を強くお勧めします。
急性の下痢の原因としては、細菌やウイルスなどによる感染性腸炎があります。夏はカンピロバクター、腸管出血性大腸菌、サルモネラ菌など細菌感染によるものが多く、冬はノロウイルスやロタウイルスなどウイルス感染によるものが増える傾向にあります。
慢性の下痢では過敏性腸症候群、慢性炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)、大腸がんなどがあります。1か月以上続く慢性の下痢は、大腸カメラにより何が原因かを特定し、適切な治療が必要です。